「ユナイテッド93」レビュー
2001年9月11日。同時多発テロ事件の混乱を、管制塔とユナイテッド93便の内部の両方の視点から描いています。
ユナイテッド93便は午前8時42分にニュージャージー州ニューアークからサンフランシスコに向けて飛び立った飛行機です。
こういった事件に巻き込まれた人々の混乱と行動は、事実こうなるしかないのかと、突き付けられたような衝撃でした。
そこには勧善懲悪もあるはずがなく、圧倒的な事実。
余計な音楽もほぼ無し、映し出される映像も手持ちカメラによるものなので、今ここで本当に起こっている出来事であるかのようです。淡々とした描き方に真剣さが伝わってきます。
映画の役割ってこういうのもあるのかと考えさせられました。
ラストシーン、夢に出てきそう・・・。